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【  2018年07月  】 

三銃士の誓いよ永遠に 第8章 信の決断

その他

2018.07.15 (Sun)

  最初に一樹の部屋つきの禿が異変に気付いてからウワサが広まるまではすぐだった。章介は真っ先に疑われ、小竹のオフィスで尋問されたが、知らないものは答えようがなかった。次に呼ばれていたらしい信とオフィスの入り口ですれ違ったとき、相手の顔を見て、章介は、ああ、彼が手引きをしたのだ、と悟った。 そしてその2日後に再びオフィスに呼び出された信はそのまま十日、帰らなかった。何が行われたかは明白だった―――折檻だ...全文を読む

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三銃士の誓いよ永遠に 第7章 蟻地獄

その他

2018.07.15 (Sun)

  信の回復はゆっくりだった。そもそも過労状態だったために治りが遅かったのだ。 彼は1週間の入院と、その後1週間の労働禁止を病院側から言い渡されたために、合計丸々2週間身体を休めることができることになった。 信の受け持っていた大量の客の相手は、別の傾城が務めることになった。顧客サービス第一主義の遣り手には、客を待たせておくという発想がなかったからだ。そのため、回復を待つと言った一部の客以外の全員に一...全文を読む

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三銃士の誓いよ永遠に 第6章 事件

その他

2018.07.15 (Sun)

   updated 18.7.26 その日、章介は若干イライラしながら部屋で客の話を聞いていた。せっかく楽しみにしていた休みにその日の朝、シフトを無理くり入れられたからだ。客が多く、イベントも多くて、やむを得ない、ということはわかるが、個人的には休みを勝手に、それも急に変更するのは許せなかった。久しぶりに仕事が心底イヤになりながら、一向にやむ気配のない相手のマシンガントークに相槌を打っていると、突然大きな物音...全文を読む

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三銃士の誓いよ永遠に 第5章 説得

その他

2018.07.15 (Sun)

  それから半月で、信は一樹の顧客の半分を自分に乗り換えさせた。ばかりか、今までことごとく拒絶していた客まで登楼(あが)らせはじめ、あっという間に最初のお職を取るまで半年とかからなかった。一方、信に客を盗られ、お職の座を追われた一樹には客があまりつかなくなり、ついたとしてもすぐに信に流れたため、信の思惑通り一樹は過労状態から脱した。 章介は、信がなぜお職を目指しているか承知していたので、彼の急激な行動...全文を読む

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三銃士の誓いよ永遠に 第4章 献身

その他

2018.07.15 (Sun)

                        ※R15 品のない表現あり その日の夜、章介は信と共に何度か一樹の居室――彼はこの時点で廓で上から2番目の高位である昼三に昇格していたので、4階に居室を与えられていた――を訪れ、ついに3回目で相手を捕まえた。半ば彼らの訪問を予期していたような顔の一樹は黙ってふたりを中に入れた。「遅くに悪いな」 信はまず世間話から入った。章介は良い作戦だと思いながらこの策士の隣...全文を読む

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