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【  2018年07月  】 

白銀楼物語本編~太陽の子~ 第15章 別れ

その他

2018.07.02 (Mon)

        ※R15 琴の音が静謐な座敷内に響き渡る。白銀楼で最も大きな座敷の上座に、秋二と畠山と信は坐していた。身請けされる傾城を送り出す〝別れの宴″が間もなく始まろうとしていた。秋二はお気に入りの、朱地に吉祥文様が絢爛豪華にあしらわれた仕掛けに薄紅色のかんざしを挿し、畠山は三つ揃いの黒のスーツを着、そして信はグラデーションがかった紺地に紫陽花模様の仕掛けに薄紫の花かんざしを合わせていた。秋二の...全文を読む

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白銀楼物語本編~太陽の子~ 第14章 取り引き

その他

2018.07.02 (Mon)

   伊沢の読みは見事的中し、秋二に貰った紺のお召は好評を博した。個人的にはどんな服を着ようが、化粧をしようが、中身は変わらないし、最終的にやることは同じなのだからどうでもいいと思ったのだが、そうでないひとが意外と多いようで、客にだいぶ喜ばれた。 汚したくなくて、客に触られたくなくて、寝所ではなるべく早く脱ぐようにしていたが、やはり完全に守りきることはできずに、何度も何度もクリーニングに出すハメにな...全文を読む

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白銀楼物語本編~太陽の子~ 第13章 トクベツ

その他

2018.07.02 (Mon)

        ※R18 暴力表現あり  「ほう。ずいぶんと見違えるな」 玄関口に迎えに行くと、畠山は開口一番そう言った。指定された紺のお召姿の信を頭のてっぺんからつま先まで観察しつつ、男はわずかに唇の端を上げた。「客みたいだ。今日はもうひとりあげてみるか?」「いえ……畠山さまとふたりきりがいいです」「心にもないことを、と言いたいところだが、これが本心なんだからなあ」 今日は割と機嫌が良いな、と思いな...全文を読む

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