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【  2017年02月  】 

第53章 小笠原龍7 背負わされたもの

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.27 (Mon)

 小笠原龍は、同居人兼、庇護者である宮崎伊織が作ってくれた味噌汁を啜りながら、隣室の物音に身体をこわばらせた。途端に足が燃えるように痛んで、思わず息をつめる。話している相手はさいわい、彼女の顔色の変化に気付いていなかった。小笠原は焼けつくような痛みに耐えつつ、音への過敏性について考えを巡らせた。 はじめに〝音が痛い″と感じたのは高校三年生の冬頃だった。〝音が痛い″なんて、自分で経験するまではあり得ない...全文を読む

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第52章 小笠原龍6 再会2

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.27 (Mon)

 買い出しを終えた宮崎伊織は、帰宅して簡単な食事を作って、友人――小笠原龍――に食べさせた。やがて、それまで紙のようだった彼女の頬に赤みが差してくる。トイレに行くのを手伝ってから、ある程度ゴミを片付け終えると、宮崎は布団に横たわる小笠原に聞いた。「可燃ごみの日って、何曜日?」 とにかく、悪臭を放つ生ゴミ類を早く撤去したかったのだ。小笠原は、少し考えたのちに答えた。「……えーと、普通ごみは多分、月・木」 今...全文を読む

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第51章 小笠原龍5 再会1

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.27 (Mon)

 宮崎伊織は家路を急いでいた。既に日はとっぷり暮れ、刺すような冷気が剥き出しの頬に当たる。一月中旬だった。この頃では業務を終えて定刻で会社を出ても、家に帰りつく頃、辺りは真っ暗だった。大通りからそれ、街灯でぽつぽつと照らされる住宅街の路地を通って、その一角に佇む中層マンションにたどり着く。そして、一階の外廊下を通り、最奥から二番目の部屋の鍵穴に鍵を差し込んだ。彼女は、サムターン回しがやすやす出来そう...全文を読む

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第50章 飛翔

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.27 (Mon)

 腹の底から響いてくるような振動音を感じながら、澤六佳は窓の外に目を向けた。入り組んだ滑走路は、地平のかなたまで続いている。 晴天だった。 身を切るような張りつめた冬の空気が空を割っているのが、分厚い窓越しにもわかる。 六佳は浮遊する雲を見ながら、同じ空の下にいるであろう相手――横川和海――に思いを馳せた。空港まで見送りに来てくれた、今をときめくエリア東京の投手が見せた、申し訳なさそうな、しかし一片の傲...全文を読む

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第49章 小笠原龍4 今夜も眠れない

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.27 (Mon)

 小笠原龍は目を凝らして天井を見た。時折、外を通る車のヘッドライトの光が、闇に溶ける室内をうすぼんやりと照らしだす。先ほどから数え初めて十五台目の車が表通りを通り過ぎた。小笠原は、隣で寝る同居人を起こさないようゆっくりと体の向きを変え、壁に向き合った。左足全体と臀部はどんな体勢でも痛んだが、あお向けよりも横を向いて寝るほうが比較的マシだった。小笠原は布団の中で身を縮めて激しい痛みに耐えた。うすっぺら...全文を読む

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第48章 歪んだ家

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.27 (Mon)

 妹が倒れたという一報が入ったのは、月曜日の朝のことだった。日増しに風が冷たくなる季節だった。朝食をとり、支度をして、アパルトマンを出ようとしたそのとき、携帯電話が鳴った。 澤六佳は嫌な予感を覚えて携帯を手にとった。渡仏してからこっち二年間、国際電話がかかってきたことはたった一回、母親が健康診断で大腸に正体不明の腫瘍を発見したときだけだった。幸い、良性のものだったために事なきを得たのだが、以来、掌に...全文を読む

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第47章 光みちた世界

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.27 (Mon)

 榛名瑠加は、光に満ち満ちた世界を心地よく漂っていた。体は温かく、どんな身体的な不快感もなかった。彼女は、周囲を漂う大勢の人々と一緒に、恐れも困窮も痛みもない天国みたいな場所で休息に浸っていた。ここに来るまでの事はほとんど忘れていたが、充実感と達成感、それに少しの悲哀のカケラが心の中に残っていた。 まどろんでいた瑠加は、不意に胸のあたりに鋭い衝撃を受けて覚醒した。耳元で悲鳴が聞こえて息を呑む。どこか...全文を読む

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第46章 堕ちてゆく

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.27 (Mon)

 澤一樹は、心地よい酩酊感に浸ってまどろんでいた。体が温まって、ふわふわとした浮遊感に、時折意識が持っていかれる。今が朝なのか夜なのか分からなかった。季節は――確か冬ではなかったような気がするが、定かではない。今日が何月何日であろうと、そんなことはどうでもよかった。この心地よさにいつまでもひたることが出来さえすればそれでよかった。 頭がぼんやりしていれば、いやなことを思い出さなくて済む。自分が誰である...全文を読む

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第45章 ターニングポイント

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.27 (Mon)

 「やめるってどういうことですか!?」丹波ミサキは澤一樹につかみかからんばかりの勢いで言った。二〇六三年、秋も深まり、木々の葉が色づいてハーモニーを奏でるようになった十月上旬のある日のことだった。丹波は、神奈川県の硬式女子プロ野球チーム、神奈川サンライズの一軍が本拠地とする相模原スタジアムのグラウンドの隅で、練習終わりの同僚に詰問していた。「みんな、先輩がやめるとか言ってるんですけど、嘘ですよね?」...全文を読む

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第44章 決心

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.23 (Thu)

 澤一樹は、フェンスに指をかけて微動だにせずに、眼下に広がるマウンドを見つめていた。よく晴れた日だった。まだ肌寒さが残る三月、大学野球の春季リーグ戦が開幕して間もないその日――昨シーズン、リーグ二位と好成績を収めた将元大学は、福島県との県境付近に位置する白川大学を相手に初戦を迎えていた。ここ二年好調で、〝万年最下位の白川″という汚名を返上した白川大の先発は、かつて澤が栄徳高校時代にバッテリーを組んでい...全文を読む

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第43章 亀裂

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.23 (Thu)

 既に日が暮れ、帰途につく人々が道を急ぐ街路には明かりがともっていた。横川和海は、試合で酷使した肩の筋肉を揉みこみつつ、車から降りた。エリア東京の本拠地から電車で三十分のベッドタウン、神奈川県川崎市に、横川が暮らす築二十五年のアパートがあった。駅前の通りから少しわき道にそれた路地に沿って並んだ家々の中に建つ、四世帯のファミリー向けの小ぢんまりしたアパートの外階段を上がり、手前の部屋の扉の前に立つ。す...全文を読む

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第42章 善なる魂 ※R15

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.23 (Thu)

 ※注※暴力表現有。R15。右近飛鳥はこぶしを握り締め、チームを見渡せる位置でミットを構える新入りをねめつけた。先発した変化球投手・吉川泉の〝落ちる″球がそこに吸いこまれる。どんなに捕逸しろと願っても、ホームに座るその人物――澤一樹――は、球をとり落とさなかった。どころか、ワイルドピッチも軽々捕る始末。いったいどういう体のつくりをしているのか皆目見当もつかなかった。 この、反則じみた身体能力を持つ彼女が、...全文を読む

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第41章 獲物 ※R15

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.23 (Thu)

 ※注※暴力表現有。R15.バシャリ、とマンガの擬音語みたいな音がして、足元に倒れ伏す人物が頭から水をかぶる。隣で倉田清加――同期で、そもそものキッカケを作った人物――がとがめるような声をあげたが、右近飛鳥はかまわずもう一度水をかけた。しかし、相手は地面につっぷしたまま、わずかに身じろぎをしただけだった。季節は夏だった。自主練と称して居残った二人は、しかしその実、普段からイヤがらせをしている後輩――澤一樹――...全文を読む

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第40章 因果2

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.20 (Mon)

 倉田清加はその日の練習を終えて帰ろうとしたところで、ふと忘れものを思い出した。携帯電話をロッカーに置きっぱなしだったのだ。彼女は舌打ちをしてきた道を引き返した。関係者出入り口から球場内部に入り、人のまばらな通路を歩く。道半ばで帰る途中のチームメイト、引地と挨拶を交わし、足を速めた。磨き上げられた廊下をうつむきがちに歩きながら、彼女は昼間の出来事を思い出していた。丹波ミサキという、今年はいったばかり...全文を読む

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第39章 因果1

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.20 (Mon)

 今日の試合は散々だった、と広末茉莉はいらだち紛れに汗を吸ったユニフォームを脱いだ。先発が炎上して後続も打たれまくった。失点を重ねるチームの援護射撃をしてやりたかったのに、全く塁に出られなかった。ほとんど失投のない相手投手にいいようにやり込められて、クリーンナップとしての責務を果たせなかった自分がふがいなかった。 彼女は、試合後の反省会が終わっても帰らずに、一人室内練習場の照明をつけてバットを振って...全文を読む

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第38章 好きな先輩!2

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.20 (Mon)

 丹波ミサキは、わずかにいらだちを感じながら球を投げ込んだ。彼女が神奈川サンライズに入団してから半年あまり。宮城よりも早く梅雨入りした神奈川は、今日も朝から雨が続いていた。丹波の心も暗い空に比例して浮かなかった。彼女は、入団当初から同郷の先輩キャッチャー――澤一樹――に球を受けてほしい、と懇願し続けていた。それが最近、念願かなって付き合ってもらえるようになったのは良かったのだが、今度は予想だにしなかった...全文を読む

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第37章 小笠原龍3 孤独

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.20 (Mon)

 季節は春だった。あらゆる植物が陽光の祝福を浴びて芽吹き、花開くとき――。冬を耐え忍んだあらゆる動物たちが温かな風に体の力を抜くそのとき――。小笠原龍はひとり苦痛に顔をゆがめ、地獄の中を一歩一歩、のろのろと進んでいた。街を彩るモクレンも、新芽麗しき木々も、野畑につつましやかに咲いた雑草の花々も、彼女には関係がなかった。まるで切片のように舞う桜吹雪でさえも、一ミリたりとも彼女の心を動かすことはできなかった...全文を読む

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第36章 好きな先輩!1

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.20 (Mon)

 沖縄の空は晴れ渡っていた。亜熱帯地方特有の蒸し暑さが体にまとわりつく。常夏の島は広く、時間はゆっくりで、みずみずしく、甘い果実に満ちていた。沖縄の海ほどにすきとおったあざやかな海をこれまでに見たことがなかった。山沿いの高校で三年間を過ごした丹波ミサキにとって、そこはまさに別世界だった。その地でいよいよ、球団の春季キャンプが始まろうとしていた。 キャンプインの初日だった――早朝五時半に目覚めてしまった...全文を読む

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第35章 進路3

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.20 (Mon)

 ずっと姉と比較することをやめられなかった。三年というアドバンテージを差し引いてもなお、石神優香(いしがみ・ゆうか)は、妹、京香をはるかに凌いでいた。自分にのみ達成できて、彼女に達成できないことは皆無に思われた。挑戦するすべてのことは、すでに挑戦され、完璧な形で成し遂げられていた。 そういう優秀なきょうだいを持ってしまったことを恨んでいないといったらウソになる。昔はよく、なぜ、自分が石神家の次女とし...全文を読む

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第32章 進路1

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.20 (Mon)

 最後の夏の大会はあっけなく終わって、榛名玲は引退の日を迎えた。彼女は、部員全員が集まった会議室で後輩へ別れの言葉を言いながら、体全体がふわふわとして地に足がつかないような浮遊感を感じていた。夏が終わったということに、まだ実感がわかなかった。今自分は、夢を見ているのではないか、目が覚めたらまだ大会が始まる前なのではないか、と半ば本気で疑った。しかし、残念なことに榛名が今いるのは現実で、いつまで待とう...全文を読む

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第34章 進路2

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.20 (Mon)

  澤一樹は、寮の三階にあるレクリエーションルームでぼんやりテレビを見ていた。大きな液晶テレビからは女子プロ野球のドラフト会議の様子が中継されていた。十月、急に朝晩冷え込むようになっていた。いつもの習慣で隣に座る榛名玲に肩を冷やさないように、と言いかけて口をつぐむ。もう自分はバッテリーではないのだから、その権利はない、と気付いたからだ。それどころか、この先一生、榛名と組むことはもうないであろう、と澤...全文を読む

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第33章 過去

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.20 (Mon)

 香坂良(こうさか・りょう)は、収まりかけていた抑うつの波が再び押し寄せ、エネルギーを根こそぎ奪ってゆくのを感じた。手も、腕も、腹も、背中も、足も鉛のように重く、指一本動かすことさえままならなかった。体中がこわばり、酷い頭痛がした。 彼女は喘ぐように大きく息を一つつき、救いを求めるかのように入口の扉に目をやった。いつもなら長女の迅が様子を見に来るはずの頃合いだったが、今晩はその気配がなかった。良は重...全文を読む

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第31章 三回戦

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.12 (Sun)

 栄徳高校は、夏大の宮城大会三回戦を迎えていた。将元大付属高校――長年、栄徳とライバル関係にある甲子園常連校――はおととしに続いて昨年の大会で実績を残せず、シードを外れて、再び栄徳と三回戦でぶつかることになった。甲子園行きを競うような上位校同士のつぶしあいは、ほかのチームにとっては願ってもない幸運だったが、当人たちにとっては不運だった。栄徳は先発に丹波を起用し、将元大付属は、ここ一年成長著しかった三年生...全文を読む

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第30章 その先へ

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.12 (Sun)

 香坂秀実(こうさか・ひでみ)はいつも傍観者だった。面倒事には首を突っ込まず、一歩身を引いておく、というのが彼女の基本的なポリシーだった。そしてそれは、大体の場合において成功してきた。クラスでいじめがあった時も、部活である子が〝人と違う″という理由で排外されたときも、会社で同僚が上司から暴言を吐かれ続けてうつ病になったときも、彼女は何もしなかった。加害者たちに加わることこそなかったが、〝標的″となって...全文を読む

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第29章 変化2

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.12 (Sun)

 連日雨が続いていた。陰鬱な空を窓の外に見ながら、香坂迅はぼんやり白髪の教授の話を聞いていた。周りの学生はまじめとは言い難く、大教室内はささやき声や、時折聞こえる笑い声で満たされていた。 こんなんじゃグラウンドはめちゃくちゃだな、と思ってから、我に返って自嘲する。グラウンドの状態なんて今の自分には関係ない。マウンドの状態が最悪であろうと、自分がそこに立つことはないのだから。香坂は、それ以上深く考えな...全文を読む

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第28章 封印2

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.12 (Sun)

 榛名玲は、目の前の人物――目をキラキラさせて本を差し出す幼なじみ――に危うく舌打ちをしそうになった。前にも一度貸したことのある本を受け取り、くどくどと礼を言ってくる相手に適当に相槌を打ちつつ、彼女は、別のことを考えていた。それは、なぜよりによって今年も、この幼馴染と同じクラスになってしまったのだろう、ということだった。 高校は澤一樹フリーでのびのび過ごす、というのが、ここ、栄徳高校に進むことを決めた主...全文を読む

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第27章 変化1

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.12 (Sun)

 翌日はうす曇りだった。その日は朝から、栄徳高校と広瀬高校の練習試合が執り行われていた。予想したよりもギャラリーが多く、スタンドや、フェンスの向こう側には、他校生やその指導者とおぼしき人たちが並んでいた。この分ではフォークを放らせてもらえないかもしれない、と思ったが、三年生投手の飯田夏と交代する直前にそのサインが出る。フォークはそこそこうまく決まり、その後の打者の驚いたような表情も十分満足できるもの...全文を読む

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第26章 告白

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.12 (Sun)

 丹波ミサキは、にこりともせずに明日の練習試合での戦略について説明する澤一樹の前で身をちぢめていた。日は既にとっぷり暮れ、机を挟んで向かい合う二人の姿が教室の窓に映っている。澤の凍てついた視線をできるだけ避けながら、丹波は、机に載せられたデータ表を穴があくほど見つめていた。丹波は、去年の秋大以降の猛特訓により、最近、フォークの習得に成功していた。これまで球種が少なく、ほぼ力押し一辺倒だった彼女にとっ...全文を読む

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第25章 春

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.12 (Sun)

 肌寒い門出の日だった。卒業式を終え、後輩に取り囲まれて苦笑を浮かべ、何事かを返答する先輩――栄口笑子――を少し離れた所から眺めながら、澤一樹は冷たい風にぶるりと体を震わせた。かつてクリーンナップとしてチームを支えた栄口は、去年のドラフト会議で東京の球団の指名を受け、入団することが決まっていた。彼女はすでに球団主催の春季キャンプを終え、向こうで活動をし始めていた。今回は卒業式に出席するためだけに帰省して...全文を読む

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第24章 冬

栄徳高校女子野球部! 本編

2017.02.12 (Sun)

 秋季宮城大会を準優勝した栄徳高校は、十月十日から始まる東北大会にコマを進めた。東北六県の各県上位三校、計十八校のトーナメント戦である。しかし、不運にも、対戦回数が一回多い山に入り、初戦には勝ったものの、続く花巻高校との対戦で敗れてしまった。初戦は夏大会でも活躍著しかった丹波ミサキが完投、完封勝利した。続く二回戦はエースの榛名玲が投げたが、失点七で敗れた。全体的に、丹波の成績が良好な大会だった。季節...全文を読む

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