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【  2011年10月  】 

あなたがいたから私がいた

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2011.10.31 (Mon)

 「よ。おかえりー」目をぱちくりさせる私に、異性を蕩かすような笑みで出迎えたのは、最近音沙汰のなかった幼馴染、吉岡周だった。軽薄・浮気性が服を着たみたいな見てくれの彼が、その実一途であることを私は知っている。校則が緩い高校なのか、髪を栗色に染めて伸ばしている。私が付き合いはじめた頃からそうだった。玄関先でにこにこ立っている相手を意識しつつ、靴を脱ぐ。うつむいて足を動かしていると、上から声がふってきた...全文を読む

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ありのままでそばにいて

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2011.10.30 (Sun)

 目が覚めた時、一瞬自分がどこにいるのかわからなかった。見覚えのない部屋に当惑していると、ふんわりとした部屋着に着替えた美少女が入ってきて、やっとゆりちゃんの部屋にいるのだと分かった。ゆりちゃんは、紙パックのオレンジジュースをローテーブルにコトリと置いた。私は、垂れていた涎を慌ててぬぐい、そちらを見た。「ジュース、のむ?」「うん・・・私寝てた?」ゆりちゃんは頷いた。「ど、どのくらい?」「たくさん。お...全文を読む

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ジャックオランタンの目論見 

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2011.10.30 (Sun)

 注 軽度の暴力・インモラルな描写が出てきます。苦手な方はすぐに読むのをやめて下さい。――時は少し遡り、同日昼前今日はすがすがしい秋晴れだった。雲がほとんど見えない青空に、初冬の張りつめた冷気が漂っている。私は、家でつい昨日起きた出来事を振り払うように、玄関から一歩を踏み出した。日曜日は、塾がない。むろん、山積みの宿題はあるが、最近はそれどころではなく、おろそかにしがちだった。そのことで、親に怒られた...全文を読む

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ジャックオランタンの愚行

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2011.10.28 (Fri)

 ゆりちゃんの病室は、長い入院生活のせいで、私物が多い。プラスチック製の食器一式や、彼女好みの詩集、本、果ては絵画までかかっている始末で、退院するときは引っ越しするくらいの気合で臨まなければならないことがうかがい知れる。娯楽道具だけでも十分重そうなのに、生活必需品もしっかりと揃っているから困りものだ。お見舞いの際の差し入れは、入院当初より少なくなったものの、ゆりちゃんの母親が心配性で、実際必要ないも...全文を読む

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ジャックオランタンは吟客

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2011.10.28 (Fri)

 ”何事にも屈従した無駄だった青春よ繊細さのために私は生涯をそこなつたのだ、”  (アルチュール・ランボー 「最も高い塔の歌」より)冬が近づいていた。生き物が息をひそめる季節も、人間は動き続ける。街は活気づき、既にハロウィンのお祭り騒ぎも忘れ、クリスマスと年の瀬の行事へ準備を進めている。行きかう人々の中、健康的に日焼けをした、くっきりとした面立ちの少女が道端で誰かを待っていた。硬質な美貌としなやかな肢...全文を読む

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カップリングバトン

その他

2011.10.24 (Mon)

 たまにこういうのやりたくなる・・・・・・自分を知ってほしいというか、自分ここにいるよ!みたいな主張をしたくなる。人間ってそーいうもの??01 あなたは男女派?BL派?A.圏外のGL派です。最近は。正直BL読むのは好きだけど、自分男じゃないからどうしても真に迫った文が書けなくて―男同士のパワーゲームとか、体験していないから正確には分からない・・・―敬遠してます。男は権力ゲームが好きなんで、周りに自慢できる(...全文を読む

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ジャックオランタンと雨花

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2011.10.24 (Mon)

 【雨花】①雨がふっている中で咲いている花    ②雨のように散る花    ③雪のこと                                           (漢字源より)     *叩きつけるような雨が降っていた。しんしんと冷える秋の寒気に身震いをして、私は傘を持ちなおした。台風の上陸に伴って、塾の授業が早めに切り上げられ、帰途についている最中のことだった。自分がおかしいのは分かってい...全文を読む

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その他

2011.10.23 (Sun)

 何かもうちょっと続けたくなったので、エバラス続きを書きます。はじめての美樹視点登場。鬼畜な妹をもって、お気の毒です・・・w...全文を読む

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ジャックオランタンの恍惚

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2011.10.23 (Sun)

 目の前に横たわる少女の輪郭をなぞるように眼で愛でた。絶対に、届かぬ思いを告白した後も、日常は続く。ゆりちゃんは、私の思いを聞いた後も、特に態度を変えなかった。ただ、何もかも諦めたように天井を眺め、時折悲しげに眼を伏せるだけ。私は、そんな彼女を痛ましく思いながらも、どうすることもできずに、痴呆みたいにベッド脇に佇んでいる。私とゆりちゃんの、病院での半年間は、そんなふうにして過ぎて行った。誰にも邪魔さ...全文を読む

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ジャックオランタンの悲哀 

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2011.10.22 (Sat)

 *本編中で、吉井美樹の一人称は「うち」ですが、美樹視点のお話を書くにあたり、それでは読みにくいと思い「私」にしました。うちうち言ってるのは、ちょっと文として綺麗じゃないなと思ったので・・・。注 残酷かつ無理やりな性行為が出てきます。ムリな人は即バックよろしく。Side:美樹――半年後私の姉、吉井百合子はよくも悪くもお人よしだ。相手が困り顔で―本当はそれほど困っていないにしても―頼みごとをすれば、大抵は引き...全文を読む

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きせきの物語の続編のタイトル決定

その他

2011.10.12 (Wed)

 やっと決まりました。きせきの物語の続編のタイトルは「ばらとキンモクセイの輪舞曲」です。ばら、キンモクセイは言うまでもなく桂木と栗林のメタファーです。それぞれ花言葉から彼女らに合うものを選びました。ばらは、花言葉「私を射止めて(桂木から栗林への思い)」「私はあなたにふさわしい(桂木→栗林)」があります。また、どぎついピンクの大輪の品種・プレイガールがあることから、遊び人の桂木にはピッタリだと思いまし...全文を読む

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上野千鶴子氏の名著

その他

2011.10.09 (Sun)

 「女ぎらい」という本は、私を救ってくれた。思えば、小学校高学年あたりから、思春期に入ったあたりからどうしてこの世はこんなに生きづらいのだろうと悩んでいた。男女の別がなかった「子ども」時代は、私にとって至宝の日々だった。男から性的客体として見られることなく、ただ「子ども」という存在でいられた日々は楽しかった。悩みといえば、ピアノの稽古がおそろしくつまらないこと位であった。親に勉強勉強とこうるさく言わ...全文を読む

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chapter1-2

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2011.10.06 (Thu)

 「いいねー、お菓子片手に怪談話!これぞ友人と旅行する醍醐味というものよ。昼間は勉強勉強で精気吸い取られるから、夜に回復しなくちゃ」と、陽秋の提案にがぜん乗り気なのは、免田りせだ。グループ内では陽秋に次いで闊達としていて、テニス部に所属している。部内でもムードメーカーであるのは聞こえた話で、人脈は陽秋よりむしろ広かった。ただし、彼女と秀子が陽秋に信奉といっていいほどの好意を抱いているから、この四人グ...全文を読む

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