白銀楼物語 本編

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白銀楼物語 本編(R18)もくじ

白銀楼物語 本編


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                                              Photo by はむぱん


【あらすじ】

 二十一世紀後半――数々の過ちを経て人間が平等に扱われるようになったといわれた時代――人々が人権という概念を完全に理解しきったかに思えるようになった時代――文明と民主主義の成熟期――に、日本は時代を逆行していた。他国にしきりに干渉するというアメリカの悪癖を見習った結果、中東諸国の恨みを買い、もはや世界一安全な国ではなくなったのに加え、労働環境は以前よりも劣悪になり、市場原理主義によって回される経済、平等に再分配がなされない政策は、健康保険にすら入れない貧困層を増加させた。
 人々の人権は無きに等しかったが――正確には、資源を有していない人々、すなわち大多数の庶民だ――、彼らは嘆くばかりで立ち上がらなかった。日本がアメリカの片棒を担いで中東を爆撃したときも、徴兵制が復活したときも、ただでさえ厳しい生活保護受給要件がさらに厳しくなったときも、残業時間が実質無制限になる法律が通ったときも、企業が労働者を容易に解雇できるようになったときも、政府が報道機関や教育機関に〝アドバイス″をできるようになったときも、そして、売春防止法が廃止され、表向きは売春宿街とされている玉東で人身売買が行われるようになったときも、何も言わず、何もしなかった。
 活動家がいなかったわけではない。しかし、まだ日本人は真に人権の意味を理解しているわけではなかったし、活動の意義もわかっていなかった。組合やデモなどの政治的活動は一部の人がやることだと思い込み、動こうとしなかった。その怠惰さを追い風として、社会はどんどん右傾化してゆき、健全な民主主義はどこかに放逐されてしまった。アメリカの法学者たちが、自分たちの国もなりえなかったような「理想郷」を作るために作ったはずの日本国憲法は変えられ、捻じ曲げられ、おられ、もはや意味をなさなくなっていた。
 悪徳はびこる地で最初に犠牲となるのは女性や子供、性的マイノリティ、身体・精神障がい者、高齢者などのもともと弱い立場に立たされた者たちだった。彼らは虐げられ、搾取され、人権を踏みにじられていた。これはそんな彼らの物語――富める男たちの欲望を満たす道具にされた青年たちの物語である。

【舞台について】 last updated 18.7.21
 二十一世紀半ばに公然と東京郊外に設置された花街、玉東の中の、男性専門の大見世、白銀楼(はくぎんろう)が舞台。常時傾城と傾城見習い(禿・新造)合わせて五十人前後を擁する玉東屈指の妓楼。傾城の階級は4つで高い順に<新造付き呼び出し><昼三><付廻(つけまわし)><部屋持ち>である。
 男が男に性を売る(売らせられる)場所ではあるが、散在する陰間茶屋とは違い、傾城の多くは通常の大見世の遊女のように友禅や仕掛けで着飾って客の相手をする。しかし、髪型は現代の流行に合わせて髷を結うことなく、シニヨンなどのまとめ髪にかんざしを挿すスタイルとなっている。(女装する色子の場合)
 ある程度以上稼いでいれば客をフる(登楼を拒否する)ことが許される。廓言葉を使う者はほぼいない。
 かつての吉原の大見世の因習を踏襲し、馴染みと呼ばれる制度があるため、客は初会、裏を経ねば昼三以上の(←加筆)傾城と床入りできない。(付廻以下の男妓は一見の客でもあげることができる)
 しかしそれ以外の縛りはきつくなく、他の見世で娼妓・男妓を買うことが禁じられているわけでもないし、白銀楼内で敵娼(あいかた)を変えることも可能。また莫大な費用が必要だが〝共上げ″といって二人以上の傾城を寝所に上げることができる制度もある。廓内での色子同士の恋愛も、一本立ち後に限っては黙認されている。そういったふうに比較的緩い廓ではあるが、セーフセックスは徹底されている。また道具や薬を使用するときは必ずその旨遣り手に申告することが義務付けられている。違反した場合、また傾城に暴力をふるったりした場合は出禁となる。
 廓では毎月売り上げ番付が発表され、順位に応じて居室を割り当てられる。トップの者を〝お職″と呼ぶ。年季は基本的に10年だが、売り上げが芳しくなかったりすると下級見世に売り飛ばされる。逆に売れていれば年季が短縮される。

【CP傾向】(BL)(主人公総受け傾向だけどリバ・モブ姦あり<最後まで>。基本的にページ冒頭で警告表記をしています。地雷の方はご注意ください。 モブ=当人の好いた相手以外、としています。 ●=メインカプ/本命)  last updated 18.8.12

●包容力抜群の売れっ妓傾城(男・主人公) X 型破りな後輩傾城(男)⇔後輩傾城 X 主人公 (リバ)
-サディストの客(男) → or  X 主人公←ここ曖昧。完全な一方通行かは微妙なところ。一応位置づけとしてはモブにしています
-寡黙な後輩売れっ妓傾城→主人公
-好きな相手によく似た客→主人公
-客(男)→野生児の後輩傾城


【用語解説】  last updated 18.7.21
用語集

【分量】
原稿用紙550枚程度

【登場人物】
登場人物紹介

【もくじ】(多視点、非時系列)  last updated 18.7.7

第1章 河岸見世屋、ウグイス庵 (R18 暴力的な性描写、モブ姦あり
第2章 再訪R18 暴力表現、モブとの絡み<最後まで>あり、注意。無理やり表現はなし
第3章 こっち側
第4章 深夜の茶会
第5章 賭けR18 性描写、モブとの絡み<最後まで>あり注意
第6章 強き女(ひと)R15)
第7章 恋煩う男
第8章 水揚げR18 リバ、モブとの絡みあり
第9章 日だまりの中
第10章 笠原の提案R18 リバ、モブとの絡みあり
第11章 畠山、登楼すR18 暴力表現、暴力的な性描写、無理やり表現、モブとの絡みあり
第12章 贈り物
第13章 おれの旦那さま 前編
第14章 おれの旦那さま 後編
第15章 トクベツR18 暴力表現、心理的虐待表現、暴力的な性描写、モブとの絡みあり
第16章 冬来りなば
第17章 取り引き
第18章 別れR15 モブとの絡みあり
第19章 あっち側
第20章 陽の光の当たる場所

                        ・完・




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